2011-06-19

エピソード3

そんなこんなで、7年半勤めさせていただいた職場を2010年9月で退職することになった。
大好きな職場だったし、上司も先輩も同僚も本当によくしていただいていたので、退職することを伝えたとき、自分で決めたことなのに号泣してしまった。。。
それだけたくさんの方にお世話になったし、勉強させていただいたからだと思う。
みなさんが暖かく送り出してくれたことが、なお一層自分自身のモチベーションになった。
本当にありがとうございました!

そして翌10月、大阪南船場の有名なカフェでのスタッフとしての仕事がスタートした。

その職場と出会ったきっかけは、同じく10月から通うことになった調理の専門学校で、
「大阪で一番有名なカフェはどこですか?」と聞いたことからだった。
その足で南船場のカフェを訪れたとき、
「めっちゃ流行ってる!ここで働きたい!」と思ったことからでした。

そして仕事初日。

その店の雰囲気に圧倒されっぱなしで、自分が何をしたらいいのかわからないまま過ぎてしまった。
ショックと焦りとが襲ってきた。
「そういえば、お水の出し方も知らんし、オーダーも取ったことない・・・。」
 飲食店ほぼ未経験、なのにこんな有名なカフェにいる。
圧倒されるのは、当たり前だが、本当に焦った。
でも、何のためにここに来させてもらってるのか?大阪に引越しまでしてんのに。

そこからは、29歳素人なりに一生懸命できることをして、勉強もしてと必死の日々が続いた。

エピソード2

まずは、どこでどんなカフェをするのか。
親友(以下オーナーと書きます。)から「ワーゲンバスを使ったカフェみたいなイメージで大型のバス
買った!」と連絡があり、見てみると・・・。
遠足とかで使う本物のバスがそこにあった。

「これ目立つなぁ!」みたいな感じでどんどんイメージが膨らみ、そこでの計画を進めた。

1ヶ月、2ヶ月と少しずつだけど、着実に前に進みだした。2010年10月オープンを目標に、
いろんな雑誌を見たり、有名なカフェに足を運んだり、とにかく情報収集をした。
情報収集をすればするほど、自分たちのイメージに迷いがでてきた。
これが本当にしたいイメージなのか?

そこでオーナーの提案で東京に行くことになった。
何かがあるわけではなかったけど、日本の流れを知るためには必要だと思って。
そして、自分たちの迷いを払拭するために。

2010年7月強行スケジュールで、東京に行った。
そこで見たもの、感じたものがたくさんあった。
そして、オーナーが下調べしてくれてた新宿のとあるカフェに入った時、すべてが決まった。

「これや!こんなカフェがしたい!」
二人とも意見が一致した瞬間だった。

どうせやるなら、本気でとことんやりたい。たくさんの人と人が繋がり、情報発信の場であり、
憩いの場でありたい。
今思っても、この東京出張が大きく方向性を変えた。
でも、最初のバスカフェも間違っていた訳ではないと思う。
自分たちの中の選択肢が増え、情報が増えた結果がこうなっただけで。

このことがきっかけで、僕は2010年10月から知識と技術を見につけるため、大阪にでていくことになった。