2011-12-22

WEとYOU

ふと10年前のお酒の席での会話を思い出しました。

大学時代の最も尊敬する教授の黄(ファン)さんに教えてもらったためになる話。

「これからの時代、生きていくためにはWeの大きくしておく方が得だよ!」

「???」

ファンさんいわく、人と人との関係は常にWeとYouで成り立っている。

たとえば高校野球。

ほとんどの方は、地元の高校を応援します。

これが、県予選だと母校がWe。他校がYou。つまり、母校以外は敵になります。

でも、これが全国大会になったとき、母校以外の高校が出場したら、Youだった県内の別の高校がWeになります。

そして、県外の高校がYou(敵)になります。

でもでも、この後世界大会があったとしたら・・・、県外の高校が出場しても、きっと日本代表を応援すると思います。


よくない例えだけど、江戸時代、藩というくくりでWeとYouは分けられていました。

たとえば、薩摩と長州。土佐と紀州。

でも時代は流れ、世界大戦が始まったとき、薩摩や長州などという隔たりはなく、日本というWeになりました。

でも、きっとこれが宇宙戦争が起こったとき、日本とか、アメリカとかイラクとか、そんなことは関係なく、地球人としてWeになると思います。


説明が下手過ぎて、誰にも伝わらなかったかもしれませんが、

ファンさんが教えてくれたこと。


それは、
「Youという敵対心をもっていても、いつ仲間になるかわからないのだから、あんまりYouの人たちのことを悪く言うのは、よくないよ。
 Weを大きくとらえたほうが幸せだから。」






ファンさんは、その後マサチューセッツ工科大学の研究員としてアメリカへ旅立たれました。

10年前のお話。